渚さんがどんなに仁科彩羽のことを大切に思ってるか、私は本人から聞いてる……っ。


それなのに…!


「最低……っっ」


何で渚さんを……っ!


渚さんが、仁科彩羽を本当に愛してるんだってことが分かるから、私は諦めたのに……っ!


こんなことになるんなら、無理矢理でも仁科彩羽から渚さんを奪えばよかった……っ。


「何か事情があったのかしらねぇ…。それとも渚くんが本当に何かしたのかしら」


「渚さんはそんなことしない!」


絶対渚さんは悪いことしない……。


「まぁ、暴走族の総長だものね。しないとは言い切れないわ」


何それ……。


「渚さんは悪いことなんてしないもん……」


私はそう信じてる。