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「家まで送ってくわ。家どこらへん？」


バーを出て、駅に向かって歩く途中、海さんがそう言ってくれた。


「大丈夫。一駅だし。駅から近いし」


私はあの日から誓ってる。


男の人には絶対家を教えないって。


海さんが龍騎みたいな人だとは思ってないけど、万が一だ。


同じ目には遭いたくない。


だってもう助けてくれる人はいないから…。


「えぇやん、送らせてや」


「いや…」


関西の人って押しが強い人多いよね。


私の周りがたまたまそうなだけかもしれないけど。


「可愛い女の子をこんな夜中に一人歩きさせられへんわ」