1年ほどで少年院から出れた俺を待ってたのは、彩羽がいなくなったという事実。


もうあれは3年も前の話か。


俺がもっと早く自分の想いを彩羽に言ってれば、こうなることはなかった。


というより、自分がしたことを正直に言えばよかった。


今さら後悔してももう遅い。


彩羽がどこにいるのか誰も知らない。


電話番号もアドレスも変わってる。


彩羽の行方が分からないまま、12月12日…凛花のハタチの誕生日がやってきた。


凛花のことは大切に思ってるつもりだった。


だけど、いつの間にか凛花への愛は薄れていた。


凛花に申し訳ない。


俺のせいで死ぬことになったのに。