だいたい何年目かなぁー的なね?


「じゃあそうしよか」

 
ルーズな二人だからこそ続くのかもしれない。


「あ、そーや忘れとった。めっちゃ美味しそうなケーキ売っとったから買ってきてん」


海が冷蔵庫を開けて、ケーキを取り出した。


コンビニに売ってる2つ入りのチョコレートケーキだ。


「普通のチョコケーキに見えるやろ?それがちゃうねん」


何かのCMみたいな口調で熱弁する海。


「中にとろとろに溶けたチョコレートが入ってんねんて!フォンダンショコラみたいや感じや」


と、差し出されたケーキ。


「いただきまーすっ」


フォークでケーキを切った瞬間、とろ~っと溢れてくるチョコレート。


「俺も食べよ」


二人向かい合ってひたすらケーキに集中。


「美味しい!」


「な!コンビニスイーツやで?これ」