ひきこもりなお嬢様

しばらく勉強をしていたけど


小境さんの教え方がすごくわかりやすくて


面白いくらいにスラスラと問題が解けた。


「はい。応用までバッチリですね。
さすがお嬢様。」


バシッーー


私を褒めようと頭を撫でてきた


小境さんの手を反射的に振り払ってしまった。


「…あ…ごめんなさ、い。
その…わざとじゃ…。」

「お気になさらないでください。
私が考えが軽率でした。」


小境さんはただ私を


褒めようとしてくれただけなのに…


どうしても過去のことを思い出してしまう。


男の人に触られることに対する恐怖が消えていない。


もう1年も経っているのに


一度思い出してしまうと


アイツらの顔が頭から離れなくなる。


「…っ。」


思い出すだけで吐き気がしてくる。


「お嬢様!?大丈夫ですか?!」

「…大丈夫。ちょっと疲れたみたい。」

「そう、ですか。
…なら今日はここまでで終わりにしましょう。
飲み物淹れてきますね。」