いずれにせよ今の状況がめんどくさいことは確かだ。
「仁くんは大丈夫だよ。
ちょっとネジ外れてるだけだから……」
「もしかして美桜、僕を庇ってくれてるのかい?この上なく幸せだよ……!
ああ可愛い。食べてもいい?」
………ああもう!
人がせっかくこの状況から脱出しようとしてんのに仁くんは……!
「邪魔をするな!
元はと言えば仁くんがこの状況を招いたんでしょ!」
「こんなに怒ってても綺麗な人ってこの世に存在したんだね。」
「話聞いてる!?」
「もちろんだよ。
美桜の元カレをどう排除するかって話だよね。
僕は今すぐにでも排除したいな。」
「違うー!!
話聞けバカ!ついでに早く離せ!」
本当に仁くんとの会話は疲れる。
すると突然慎二が笑い出した。



