だからちゃんも仁くんには前もって話てある。 絶対にボロは出すなと。 「仁くん、座っていいよ?」 さっきから部屋を見渡している仁くんに話しかける。 すると…… 「うん、隠しカメラも盗聴器も仕掛けられてないから安心して。」 と仁くんが言った。 「………え?」 「そういうの見つけるの得意だからな、俺。」 自慢気にわらう仁くんだけど逆に怖い。 「まあ今日1日が何もなく終わるとは考えられねぇけど。」 そう言うとやっと座った仁くん。 私も隣に座る。