ーー1週間後
「お邪魔します。」
「はーい、いらっしゃーい。
また来てくれるなんて嬉しいわぁ。」
何も知らないお母さんが仁くんを見て素直に喜ぶ。
どうやらお母さんとお父さんは本当に仁くんのことを気に入ってるようだ。
「ゆっくりしていっていいからねぇ。」
お母さんはそう言ってまたリビングへと戻っていった。
そして私は仁くんを部屋へと案内する。
今日は休日。
今は1時過ぎで、夜ご飯を私の家で食べてから仁くんは帰る予定だ。
夜ご飯まで部屋でただのんびりと過ごす。
そう思いたいけれど、そんなゆっくりした時間が過ごせるわけがない。
兄と妹がこの家のどこかにいるというのに。
もしかしたら今もこうしてる間にドアに張り付いて私たちの話を聞いてるかもしれない。
もしかしたら監視カメラか盗聴器を仕掛けられてるかも。
あの2人ならやりかねない。



