………結局その後すぐに仁くんは帰った。


玄関まで家族(兄以外)が仁くんを見送っていた。


「まだ帰らなくていいのに……」
「いえ、そんなの悪いですし………お邪魔しました。」


「またいつでも来いよな」
「また来てね〜」


なんと妹までもが仁くんを気に入ったようだ。


みんな騙されてる……。


私はというとちゃんと外に出た。


本当は近くまで送ろうとしたんだけど、危ないからいいって言われた。