とにかく今の状況に理解できないでいたら…………
近くにあったマイクを手に取った仁くん。
「みんなに1つ忠告させてね。」
その声に女子はきゃーっと騒ぎ出す。
「もちろん、美桜のことを嫌いになるのは大歓迎なんだけど………
美桜を泣かせることがあったら絶対に僕が許さないからね。覚えといて。」
そういって笑う仁くんだけど、目は笑っていない。
怖いとさえ思ってしまう。
今、なんて言った……?
いや、最後のは別に良しとしよう。
けど、私が嫌われるの大歓迎って、言わなかった……?
さすがのみんなも静かになる。