「仁くん、お互い頑張ろうね!」


私は満面の笑みで仁くんを見た。


そんな私の笑顔にクラスのみんなが見惚れているようだ。


「あぁ。」


返事はそっけなかったけど、仁くんも少しだけ微笑んでいた。


私の前で見せる笑顔とはまた少し違うくて、私しか知らない仁くんの笑顔を知ってるってだけで優越感。


絶対今回も優勝してやる。


そう心に決め、私は文化祭の日が来るのを待った………。