「美桜。」 「は、はいっ!?」 思わず声が裏返ったけど、そんなのもう忘れていた。 だって目の前には……… 「綺麗……」 いつのまにか着いていた、壮大なイルミネーションが広がっていたから。 「これは僕も予想外だなぁ。」 「そうだね。本当に綺麗………」 ここ、来てみたかったんだよね。 もちろん仁くんと。 だけど前までの私は中々素直になれなくて、仁くんに言えなかったんだ。