「あんた………ふざけるのもいい加減にしなさいよ……!
仁くんの親かなんだか知らないけどね、私の方が断然綺麗だし、あんた全然ブスなくせに何自信ありげな顔してんのよ!
仁くんのお母さんだから綺麗だと思ってたけど全然ね!仁くんはお父さんの血のが濃いわよ!
お父さん似だし、あんたが仁くんの親気取るな!」
気づけばとんでもないことを言ってしまった私。
いや、私より綺麗じゃないのは本当だけど一般の人から見たら綺麗な人だ。
だけどまあ、仁くんには似ていないのは確かだし………。
明らかに目を点にして唖然としている仁くんのお母さん。
やってしまった……!
そう思っていると突然仁くんが笑い出した。
「美桜、庇ってくれてるんだと思うけど庇い方が少し違うよ。
そんなに自分に自信があるんだね、確かに間違ってないけど。」
仁くんは今もまだ笑いをこらえているようだ。



