「ダメか………じゃあ何していい?」
「何って、全部ダメ。」
「………ちょっとだけ。」
「キスにちょっともないでしょうが。」
「触れるだけのキスと深ーいキスは違うよ?」
「今言うな本当にやめて。」
なんていう攻防戦が続き、無事何もされずに目的地へと着く。
夜イルミネーションを見に行き、昼は映画に行くことになった。
仁くんは『本当に映画なんかでいいの?』って言うけど、どうしても観たい映画があるのだ。
クリスマスデートっぽくないって言われたらそうかもしれないけど、別に気にしない。
仁くんがいればどこでもいいのだ。



