「仁くんそれはさすがにやりすぎでしょ。
一生傷が残ったらどうするの?」


「そんなの別に構わないよ。


だって僕はどれくらい美桜を傷つけたんだろうって考えるとこのくらいどうってことない。


逆にこれくらいして当然だよ。
この傷を見たら僕のした過ちが思い出せるからね。」


この人の考え方がどうしても私には理解できない……!!


「………いい?
もう仁くんがなんであんな態度になったのかっていうのはもうわかったから。


お願いだからもう2度とそんなことしないで。
これからは、私のためを思うんなら全力でその傷治すこと!わかった?」


私の言葉に仁くんは目を見開いて驚いていた。


だけどその後すぐに笑って
「美桜は優しいね。」と言った。


「仁くんがおかしいんだよ……。」


本当に仁くんは何をしでかすかわからない。
だからこれからは今まで以上にもっと気をつけないと……


なんて思いながら、私は仁くんと向かい合って席に座った………。