さすがの佐久田もそんな私に驚いていた。
「え……?本気で言ってるの?」
「………うん、そうだよ。」
私はじっと佐久田を見つめる。
「この前言ってたでしょ?
仁くんより気持ちいいことできるって。あれ、本当?」
そう聞くと、佐久田は少し驚きつつもまた笑って頷いた。
「もちろんだよ。
なんだ、同意の上ならここで犯さなくてもいっか。」
「別にどっちでも。」
「いやぁ、別れの効果はすごいね。」
……どうやらこの男は私と仁くんが別れていたところを見ていたらしい。
それも別にどうでもいいや………なんて、思っていたら突然、勢いよく佐久田が私から離れた。
というか誰かに引き剥がされていて………
バキッと重い音が聞こえ、佐久田が近くに倒れ込む。
この男を引き剥がした人間が、殴ったようで………
「………え………?」
これは、夢?
じゃあなんで、今目の前に………
仁くんが、いるの?



