「あ、じゃあさ今日は急遽デートになったんだし、近場でもいいから買い物したいな!


もちろん付き合ってくれるよね?」


私が上機嫌でそう言った。


すると仁くんはもちろん快くおっけーしてくれる。


「美桜が行きたいところでいいよ。


買い物だよね?じゃあ荷物持ちも代金も僕に任せてくれていいからね。


美桜が欲しいものなんて何でも買ってあげるよ!」


………どうやら仁くんは私がいればどこでもいいようだ。


「私が勝手に買い物したいって言ったんだからそれくらい自分で払うよ。


たまにはデートっぽくなくてもいいかなって思って。


仁くんも私とならどこでもいいんでしょ?」


「そんなの当たり前さ。
まあでも他の男の視界に美桜が入るのはすごく不愉快だけどね。」


「それは仕方ないよ、私が綺麗なんだし。
だけどそれを言ったら仁くんもだよね。」


「………美桜、いつのまにそんな素直になったんだ?」


「私はもともと素直な女の子ですー。」


まあそれは嘘だけど、たまには素直にならないとって自分でも思ってるんだよね。