結局その日は諦めることにした。
そして次の日は休日。
特に予定も入れてなく、ゆっくり寝ようと思ったんだけど………
「………ん……」
なぜか早い時間に目が覚めてしまった。
まだぼんやりとしてる中、
「おはよう、やっと起きたね。」という仁くんの声が聞こえてきた。
あれ、これ夢?
空耳かなぁ………、なんて思いながらもう一度寝ようとしたら……
「ねぇ無視はひどいよね。二度寝も良くないよ。今すぐ起きないと僕も布団に潜り込んでやるからね。」
あれ?夢にしてはよくできてる夢………
今度は耳にはっきりと聞こえてきた仁くんの声。
まさか……と思いながらゆっくりと声のした方を向くと………
「き、キャアアッ!!!」
一瞬で目が覚めた。
なぜなら私の視界の中には、ドアップの超イケメン、仁くんがいたから。



