そしたら壁まで追いつめられ、トンッと壁に手をついた達也先輩。


「あの、こ、これは……?」
「知らないの?壁ドンってやつ。相手を捕まえるための。」


はい知ってますとも。


わざと壁ドンができるように誘導したのも私ですけどね?


「な、なんでそんなこと………」
「美桜ちゃん、ダメ?俺の女になってよ。」


至近距離にある達也先輩の顔。


確かに整ってるしイケメンだけど………


仁くんじゃないと私は無理みたい。


もう相当重症だ。
仁くんに告白された時からもう彼に負けていたのかもしれない。