「まあ人それぞれだよね。
だけど私は仁くんに祝うって決めたんだから!
今日は予定あるの?」
「………特にないよ。
じゃあ美桜が僕を楽しませてくれるんだね。
それなら今日学校終わってから近くのホテルでも………」
「どうするかは私が決めさせてもらうから!」
絶対ホテルなんか行くものか。
今日、というか常に主導権は私じゃないと気が済まないんだから!
「えー、普通なら美桜自身がプレゼントとかって言ってくれないの?好きにしていいよ、みたいな。」
「それなら祝ってやるもんか。
死ぬかそうするかの二択しかない限り絶対しない。」
「そんなに拒絶しなくても……」
悲しいなぁ、と仁くんは悲しそうに笑った。
まあ明らかに作ってるけどね。



