そして思った通り、いつもより騒がれる。


誰もが私に虜なのだ。


やっぱり注目されるのって悪くない………私って芸能人向きなのかな?


まあなるわけないけど。


「美桜……?」


そんないつも以上に美しい私のことを仁くんが見つけた。


「あっ、仁くん!おは……」


言い終わる前に仁くんに抱きしめられる。


最後まで言わせろよ……!!


「どうしたの?なんで化粧なんてしたの?
わかってる?


美桜がもっと多くの人々の視界に入ってしまうじゃないか、今すぐ落とすんだ僕の前でしかそんな美桜は見せたらダメだよ」


喋ることをやめない仁くん。


だから私が話してる途中に割り込むことにした。