「えっ!お姉ちゃんメイクしちゃダメ!!
もっと目立っていつもの何十倍もナンパされちゃう!」


「美桜!早くメイク落とせ!
年関係なく色々な男どもが寄ってきてしまう!!


美桜はそのままが一番美しいというのにどうして今日に限って………」


2人とも遠回しにすごく褒めてくれている。


「………今日は仁くんの誕生日なの。」


仁くん。


その言葉が出ただけで固まる2人。
どんだけ嫌いなの?


「去年は付き合って間もなくて誕生日知らなくて祝えなかったから………


今年は去年の分もお祝いできたらなーって思って。」


………そう。


仁くんが今日誕生日だと知ったのは年越し後だったのだ。


だから今年こそは祝ってやろうと私は気合いを入れている。