え、いやありえない。
こんな点数……見たことない。
「天童くん、これ模範解答との間違いやない?」
「え?どう見ても僕の字だよ?」
「いやいや、だっていくら天童くんでもこんな…………全教科満点なんて。」
沙彩も菜々子も目を見開いて呆然としていた。
………そう。
仁くんは全教科3桁という不可能に近い点数をとっていたのだ。
「いやぁ、だって勝てば美桜が僕に従うんだよ?
そんなのいつもより気合い入れるに決まってるよね。」
じゃあ今まではそこまで本気じゃなかったのに一位だったってこと?
本気で何者なのこの人は。



