「やっぱり美桜でも勝たれへんとかどんだけ賢いん?」
「完璧すぎにもほどがあるよね。」
………そう。
私がどれだけ頑張っても仁くんには勝てず、仁くんは私よりさらに上なのだ。
「だからこそ余計悔しいの!」
「ええやんか別に。
自分の彼氏がめっちゃ賢いなんて嬉しいもんやろ?」
「賢いのは大前提いだけど私より賢くなれとは言ってない!」
「美桜、あんたどれだけわがままなの………」
2人に呆れられるけど普通そうじゃない?
ましてや相手があんな変人な……
「美桜ー!どうしたの?
なんでそんなに怒ってるの?その原因を僕が叩き潰してあげるからね!」
私の彼氏だなんて。
「いや、原因は仁くんだよ!」
「…………え?」
最初は驚く仁くんだけど、すぐ私が手にしてる模試結果を見て納得するような顔をした。