「そ、そうです………」


「そうか。もしかしてお取り込み中だったかな?」


「いえ!違います!
仁くんが熱で学校休んだんでお見舞いに来ただけです………」


さすがは色々な女と遊んでるだけあって考え方もそういう感じなの?


とりあえずすぐさま否定した。


「仁が、熱……?」
「はい。今はもう寝てるんですけど……」


明らかに仁くんのお父さんの目に心配の色が浮かんでいた。


だけど5ヶ月ぶりの我が家なんだよね………?
なんて、そんなことばかり考えてしまう。


「わざわざ来てくれてありがとう。」


また少し微笑む仁くんのお父さん。
だけどすぐ、真剣な表情に変わった。