「それに今日はダメってことは他の日じゃオッケーってことだよね。
そっかぁ。
美桜、心の準備はできてるんだね。」
「できてない!話きけー!!」
その時ふと思い出した仁くんの姉の言葉。
仁くんが女嫌い、ということ。
こんな変態ヤンデレ仁くんが女嫌い!?
ありえない、と思いながらも話をかえるきっかけとして聞いてみることにした。
「…………そういえばさ、仁くんって前は女嫌いだったの?今も女嫌い?」
「…………不自然なほどいきなり話をかえるね。まあいいんだけどさ。」
ギクリとする。
どうやら仁くんにはバレバレのようだ。
と、思っていたら仁くんがさっき以上にきつく私を抱きしめた。
おかげで仁くんの顔が見れないから表情がわからない。



