かと思えば突然笑い出す仁くんの姉。
「そっかぁ……そっかぁ………あなたが仁を良い意味でも悪い意味でも変えてくれたんだね。」
それは笑い泣きなのか本気の涙なのかはわからないけど。
仁くんの姉が泣いてるようにも見えた。
「………仁って実は病んでるんだ。
こんな仁、初めて見た。」
「そうだね、こんな僕を見るのは初めてだろうね。
…………今日は看病ありがとう。
もう美桜のおかげで復活したから2人きりにさせてもらえるかな?」
「ふふ……そんなのわかってるわよ。
お大事にね、また暇があれば来るわ。」
そう言って仁くんの姉は帰ろうとしたから慌てて引きとめる。
「ま、待ってください!私も帰ります……!」
「ダーメ、僕が完治するまでずーっとこうしてるって決めたんだから。」
仁くんは悪そうに笑い、私を離そうとしない。



