「美桜!どうして慎二を…………って、おいお前!!美桜に何してるんだ!!」


急に兄が部屋に入ってきたかと思えば私を仁くんから引き剥がした。


「何って……見ての通りお楽しみ中なんで邪魔しないでもらえますか?」


悪そうに笑う仁くんに余計カチンとくる兄。


「ダメだダメだ!純情なものならまだしも、お前美桜の動き封じて無理矢理キスしようとしただろ!!」


おい、兄よ。


恥ずかしいからそれを言うな!!


「お兄ちゃん!離してよ!」
「ダメだ!こんな危険なやつに俺の美桜は任せられな……」


「私はお兄ちゃんのものじゃない!」


ていうかなんで私の兄妹たちは邪魔するの!?


さすがの私も怒りが芽生えてくる。