「ああ、焦ってる美桜も可愛いね。」 仁くんはそんな私の反応を見て楽しんでいた。 こんなやつなんかに、私のペースが乱されるなんて……! 「美桜。」 「…………っ!」 低く甘い声が私の心をかき乱す。 ゆっくりと仁くんが近づいてきて、私はぎゅっと目を閉じると……… ガチャッ!! と突然ドアが開いた。