それから神楽は、家まで送ってくれた。



無言だったけど。神楽からは、すごい苦しみが伝わってきた。


今立っている位置がわからない。


たぶんそういう気持ちだろう。








私にもあった。自分の位置がわからなくなることが







それでも神楽?私たちが道しるべになりたい
私がいるんだよ?






それを私にきずかせてくれたのは神楽だよ?





ねぇ神楽光は、ちゃんとあるからね。
忘れないで。





それからまた学校。でも勉強なんてまともにできる訳もなく。





テストがちかいにも関わらず私の頭は、神楽のことでいっぱいだった。








神楽…




「星!勉強教えて!」





神楽のことを考えていたらいつの間にか授業が終わっていたらしい。





「いいけど啓とかは?うん!だからみんなで!
神楽は、無理かもって啓と春が…」






「うん。わかった。いいよ。いつ?」


「今日!からテストまで毎日!星の家で!」




「え!毎日!うちで!!!!まぁいいや」







「社長に勉強しないと歌わせないって…」






「あーはいはい。わかったよ。」





そう。美穂は、勉強が出来ない。
いややればできる。理解力もある。でも苦手らしいそこまで悪いとは、思わないけど。