(神楽視点)


なんでだよ!あいつ俺や秋の声に気づいてるのに。でも結構距離あるな。


星は、なぜか急に俺らを避けるようになったんだ。すぐに治ると思ったがもう我慢できない。







「おい!秋!追いかけるぞ!」



秋と話している間に、星がいつまにか消えていた。




校門近くを歩いていたから
いなくなるはずがない。





瞬間移動ができるわけでもないし。
どこに言ったんだ?




秋は、教室に戻ってもらった。
秋まで教室に来なかったらみんな心配する。



俺は、秋に授業遅れるとだけ伝えた。
あいつの場合、なにか隠してる。


秋も気づいてる。けどここは、俺に任せて欲しい。


もし何かあるなら俺があいつを守りたい。
あいつを、星を、笑顔にしたい。


俺は、走って校門付近まで来た。
そこで女子の噂話を耳にした。



「ねー!今ね星川さんが数人の女子とどっか行くとこ見た!!星川さんってあんまり喋るイメージないよね?キレイだからクールビューティ的な?」


数人の女子?俺が拾ったのは、そこだ。
星が俺ら以外とつるむのは見たことがない。



とりあえず聞くか。
「あのその女子ってどっちの方向に行ったかわかる?」




なぜかびっくりしてる女子。


「早く言えー!」


何かあったのか?



悪い予感がする…



大丈夫だよな?