(神楽side)


なにかがおかしい。


美穂や秋が挨拶しても星は、無視だ。

星は、そんなことするやつじゃない。

まだ3ヶ月ぐらいしか経ってないけど仲は、深まったと思っていた。



星が俺たちを避け始めたのは、キャンプのちょっと前ぐらいから。



なにかあったのだろうとは、思っていたけど
ここまできたらおおごとだ。

どうしたものか…俺は、星が笑ってる方がいい…のに最近は、作り笑いか無表情。


何もかも映さない目をしている。


「よぉ…神楽。…」


啓も春もやっぱり星のことを気にかけてるようだった。そりゃああんなあからさまに避けたらみんな気づくはずだ。



星は、どっか抜けてるしな。


あんまり喋ったりする方じゃねぇけど
星は、いつも俺に笑いかけてくれる。


それが俺にとっちゃ支えだったんだけどな。

今日は嫌な天気だ。それに便乗してか俺も
気分がだだ下がりだ。





どうすればいいんだ?


俺から話しかける?無理だ。
逆にすごい避けられそう。


ならどうする?



俺の頭は、迷いばっかりだ。