そういうのが精一杯で…

私は、そのまま意識を手放した。

それから起きたのは、数時間後だった。




「ん…ん…あれこ…こは?」



「保健室だよ」

ア!あれから私…



うっ吐きそうだ。やばい。



私は、ベットを飛び出しトイレにかけた。



オェうっ


まただ。あの時みたいに吐く。苦しい。

なんどか吐けば楽になった。


「大丈夫なのか?」


神楽が待っていてくれて涙が出そうになったのを堪えた。神楽は、いつだって優しい。



「お前さっきの言葉何?なんだよ。てかなんで濡れてたの?なぁ。いきなりどうしたんだよ何があった?」


ダメだ。頼っては、いけない。


制服にジャージが着せてあった。神楽のだ。




「ごめん。ただの体調不良。ジャージ洗って返すね。そろそろ6時間目が終わる から戻っていいよ。ありがとう。」



たぶん神楽の質問の回答になっていない。
けど頼っちゃいけない。



「おい…」



「お願い。美穂たちには、体調不良って伝えて?今は、1人にして。」