足がすくむ。やばい震えが異常にでてくる。
吐きそうだ。


周りの音が小さくなって行く。意識が…


「美夜輝さんちょっいい?」


頑張らないと。


数人の女子グループに呼ばれた瞬間意識が戻ってきた。


それでも震えは、止まらない。


美穂たちは、気づいてない。

目線にも私にも。

私は、仕方なくついて行くことにした。
美穂たちは、知らなくていい。


私は、多分学校生活が終わるんだ。
またあの過去のように。



女子について行って旧校舎まできた。
思い出す。
あの時秋の傷。


言われた暴言。正直こたえていた。
今でも逃げ出したい。


でも足が動かないんだ。
手が全身の震えが止まらない。


嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。



「あんたさー調子乗ってんの?神楽君と気安く喋ってんじゃねーよ。なぁ。聞いてんのかよ!!!」


パシっ

痛い?叩かれた?
何で?


「なんですか?友達と喋っちゃいけないんですか?嫌ならあんたらも喋ればいいじゃない。こんな回りくどいやり方しないで真正面から行けばいいでしょこんなこと!」



バシャッ


え?今度は、何?冷たい?何これ。水?


「あたしらに歯向かってんじゃねーよ。
次、神楽君や王子たちに近づいたら。
あんたもあんたの友達もどうなるか知らねーから」



「なんで!美穂たちは、関係ないでしょ!巻き込まないでよ!だいたいあんたたちになんの権利があるの」




「アンタが大人しくしてれば何もないんだよ?あんたがあの子達守ってあげれば?
少なくともあんたがいなくなれば神楽君が空くしね」