それから少し泣いたあと神楽の病室に行った。



そこには、ただ眠る神楽がいた。


手を握っても声をかけても眠るだけの神楽。


「ごめんね…神楽。もっと早くきずいてあげてたら痛かったよね?」



そんな神楽の顔には、殴られた跡がある。


なんでもっと早く…



そこにいるいる事ができずに病室を飛び出した。



外には、美穂達がいてでてきた私に何も声をかけずにただそばにいた。




「星ちゃん。あと君らも今日は、もう帰りなさい。全員帰るんだ。」



透さんからの言葉に頷き帰ることになった。



でも何もしたくなくてご飯もお風呂も洗濯も
そして寝ることさえしたくなかった。



けど日に日に夜が開けていく。



きずけば朝の九時10時と時計は、止まることを知らない。



家のインターフォンがなった。



でも出る気にもなれない。


昨日のことが嘘のようにいつもどうり過ぎて怖いんだ。


玄関のドアを開けて誰かが入ってきた。



不審者?でも私の頭は、何も考えずただボーッしている。



入ってきたのは、親だった。



「星?」



「お母さん。どうして」



「美夜輝さんからおでんわもらって。今日は?病室行かなくていいの?」



「だってだってもう…うぅっぅ」



「星。まだ死んだわけじゃないでしょ!あなたが信じてあげないでどうするの!神楽君は、あなたを置いてなんか行かないわよ!一緒に進んでいくんでしょそう言ってたじゃない!」




「うぅっぅおがぁさん」



そうだよね。まだ生きてる。ちゃんと光ってる。

星が眠ってるだけだ。そうだよ。いつか起きてくれるよね。