あらかじめ紹介したい人と言って伝えてある。


ドアを開けて家に入る。


「たっただいま」


噛んだ…


「おかえり〜」


でたよお母さん独特の生ぬるい可愛いかん高い声。


「お久しぶりです。お邪魔します。」


そう言って頭を下げた。社交的…



家に上がるとお父さんとおばあちゃん。


「お邪魔します。」




「あーかっこいい子が来たねー」



おばあちゃん…直球。


「まぁ座りなさい」


お父さん…怖いよ。


「はい…あっこれ。良かったら召し上がってくださると嬉しいです。」


「ありがとう〜」


お母さん…甘いものに目がないよね。


「でー早速話に入るけど結婚を考えてるの?」



うわぁー…なんでこうも怖く言うかな…
てか話に入るの早すぎ。

「はい。考えてます。理由は、多々ありますがいちばんは、星さんしかいないと思ったので。」



なんかムズムズする。


「でも早いんじゃないか。別に子供の恋愛とかは、思っていない。ただ今のお前らに何ができる。」



お父さんの言うことは、正しいけど考えていないわけじゃない。


「知ってるでしょ?私の仕事柄結婚は早い方がいい。 それに全く考えていないわけじゃない。これからの私たちのお給料とかいろいろ考えてる」



「だがお前は、子供だ!親のすねをかじって生きてるような子供なんだ。俺はなお前の髪染めとかピアスとか、ありえないんだぞ!いくら学校が良くても世間を考えろ!そういう歳なんだ!」



「なにそれ。私がどういう格好するかは、関係ないじゃん!話それてるし!関係ないことまで出してこないで!」



「おまっ!「あの!星は、ちゃんと頑張ってます。いつも必死に勉強してしっかり自分で生きてますそれは、否定しないでください。」



そう神楽が遮った。


神楽…そうだよ。ここでカッカっしちゃダメだ!しっかり伝えないと。



たぶん何言ってもわかってないって思われるかもだけどちゃんと向き合わないと


「お母さんとお父さんからしたら私は、いつまで経っても子供。それに計画したっていつ何が起こるかわからない。自分たちで解決できないこともある。そんな時は、土下座してでも助けを求めてしまうかもしれない。けど私達は、本気なの。」



伝わって欲しい。今まで家族のことや家族内では、いい子ちゃんにしてきた。


お願い。わがままは、言わない。でも否定だけは、しないで欲しい。