「先輩。俺さ。この気持ちに区切り付けたいんだ。
俺の事傷つけたとかそういうこと考えないでさ俺は、先輩のホントの気持ちが知りたいから。」



イズくん…


「イズくん。ごめんなさい。イズくんの気持ちには、お応えすることは、できません。こんな私を好きになってくれてありがとう。」


「うん。先輩もありがとう。これからもさ後輩として良くしてもらえませんか?」


「うん。これからもよろしくね。」


そう言うと「では、また学校で」そう言って自分のクラスのところに戻って行った。


窓から外を見ると星が瞬いている。


少し涙で滲んでるけど。


「星?どした?」


声をかけられて振り向くと神楽がいた。


「なんでもない。またやっちゃったなーって思って。ちょっと考え事してただけ。」


「それなんでもなくないだろ?何があった?」


「神楽イズくんって知ってる?帰ってきた時いた子」


そう言うとあぁと言ったので覚えているらしい。


「イズくんの気持ちなんも知らなくて傷つけた。私ってちゃんと人の事見れてないのかな?」



ほんとに自分が嫌になる。


「誰でも気づかないだろ?そういう気持ちって。まさかだから。だからビックリするし言わないと伝わらない。」


確かにそうかも。イズくんには、きっと私よりもいい人がいる。



綺麗な星のような人がいるはずだから。



私にとって神楽がそうだから。きっとイズくんにも現れる。そう願っています。