寂しいなんて感じない。


むしろ私は、1人で嬉しい。


神楽にもいろいろな事情があるように私にも家族の事情がある。


「そうなのか。何かあったら言うんだよ?神楽にでも言いし私にでも。」


ほんとに優しいな透さん。


「はい。」


そう言って神楽のお父さんは、お風呂に行き、私達は、寝ることにした。


「なぁ星。親と何かあったのか?さっきの口ぶりだとなんか…無理に話さなくてもいいんだけど」


やっぱりそうなるよね。でもなにかあったと言えばあったしないと言えばない。


「大丈夫だよ。何も無い。ただちょっと私もよくわかってないんだ。」


私にもなんであんなに私に厳しくしてくるのかよくわからない。


嫌われてる。特にお父さんにね。


「そうか。なんかあったら言えよ?」

そう言って神楽は、私を抱きしめた。