高校2年生、春。
新学期が、始まって友達ができない私は
毎日暇で、ことある休み時間に小説を読んだり、
大好きなアプリで想いを呟いたりしてた。

そんな、アプリで好きになったとある男の子。
1月にアプリ内にあるトーク機能を使って
勢いでLINEのQRコードを送りつけて、
3月に晴れてLINEの友達になった彼。
3月9日。
『瑞輝?(みつき)』
『当たり』
から始まったLINEのやり取り。
4月12日。
現在、未読無視されてます。
『あほ』って送ったのが2日前で
それ以来一向に既読も返信も来なくて
正直凄く悲しいし、嫌われたんじゃないからって怖い。
そんなこと直接瑞輝には言えないけど。

そんな彼の、好きな人はもうこの世界にはいない人。
彼の一番星はいつまでもあの子で、隣で、
いや、遠くで必死に小さな光を放っている
私という星には気づいてくれない。
いや、気づいていて、
それでも知らないふりをしてるのかもしれない。
見えていない。その子だけだから、あの子には。