今日はいよいよ初登校日!

ルウは先に行っちゃったけど明日からは一緒に行く予定。

今日はまず職員室に行かなきゃな


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コンコン─

「失礼します。2年B組の先生はいますかー?」

自分のクラスは聞いたけど担任の名前は聞かなかったな…

おじさんめ、そこまでちゃんと教えてよ


「はいはい。俺だよ」

あ、この人か…って!

ホスト?!ボタンもめっちゃ開けてるし黒のワイシャツとか…!

「黒のワイシャツでもいいだろ?」

え、声に出てた?
あっちゃー。

「お前が川口春か。ちょ、その前髪1回上げてみてくんね?」

めんどくさ。

でも先生に逆らったらさらに面倒臭いから上げとくか。

「はいどうぞ。」

「!?お前可愛い顔してんな。」

あ、こいつだめだ。目腐ってる。

「俺は恩田暁人(おんだあきと)アキトって呼べよな」

「恩田先生。早く行きましょう」

恩田先生はつれねぇな、なんて言いながら腰を上げた。


教室の前に着くと少し緊張した。

「俺が名前呼んだら入ってこい。」

そう言って先生は教室に入っていった。

きゃー!!!今日もかっこいい!!抱いてー!付き合ってー!

ん?まてまて、教室の中でなんか怪しい声が聞こえてきたぞ?

抱いて?!付き合って?!

いやいや、先生捕まるでしょ!

「うるせぇな。後で沢山可愛がってやるよ」

先生も!そゆこと言っちゃだめでしょーが!

「今日は転校生が来るって言ったよな。春、入ってこい。」

ちゃっかり名前呼びかよ!

「今日からここに通うことになりました。川口春です。よろしくお願いします。」

うわー。なにあの前髪。身長ちっちゃくね?なんかやだー。

聞こえてるぞ、お前ら。

つか、身長について言ったやつ出てこい。張り倒してやる。

「春の席は、佐倉のとなりだな。」

え!ルウも同じクラスなんだ!

「行かないのか?それともそんなに俺といたいか?」

「うるさいです。」

まったく。あれは絶対教師じゃない。

「ハル、よろしくね?」

「ルウ知ってたなら教えてよー」

なんて2人で笑いあってると前の方から視線を感じた。

「なんだ?お前らもう仲良しかよ。俺、井田焚吐(いだたくと)よろしくな!」

「よ、よろしく。」

うわー。すっごいキラキラしてる人だな…
サッカーとかやってそう。

「タクト、川口さん困ってるだろ。僕は伊瀬悠介(いせゆうすけ)よろしくね?」

「よろしく」

この人はメガネイケメンだなぁ…
あ、副会長とキャラ被ってるかも。ふふ

「ハル?何笑ってんの?」

「ううん。これから楽しくなりそうだなって」

「川口って面白いのな!」

いや、どこが。
井田くん少しうるさい系だな?


まあ、でもなんか楽しく生活できるかも!