廊下に出ると副会長が心配そうなかおをしてこっちを見てきた。

どうしたんだろ?

「あ、あの理事長怖くありませんでした?」

え?おじさんに怖いとかなくない?
あんな勢いつけて抱きついてくるのに?

「理事長って絶対零度で有名なんですよ。」

学校ではそんな感じなんだ。

出来れば私の前でもそうしてほしいんだけど…


「じゃあ次は寮の方にいきましょう。」

寮は2人ひと部屋みたい。


寮長のところに行くととても綺麗な女の人がいた。

「あら、転校生?私藍沢緑子(あいざわみどりこ)っていうの。3年B組よ。」

藍沢先輩は、ニコって笑ってそういうとがしっと前髪をつかみ上げてきた。

「!?」

先輩、痛いです…

「あら、可愛い顔してるのに隠してるのはもったいないわ。」

へっ?!

「私あなたと仲良くしたいから、これからよろしくね?」

こんな綺麗な人と仲良くなったらファンの人に刺されそうだわ…


それから少し話して部屋の鍵を貰った。

緑子先輩(そう呼べって脅された)から、同室者と仲良くねと言われ、その場を後にした。


部屋は6階と言われどんな人が同室者なのかなとワクワクしながら部屋に向かった。

副会長とは、さっきわかれたんだ。
最後にまた頬にキスを落とされ、

「健と呼んでください」

なんて言われたけど、無視しよう、うん。