真壁健　side

昨日の放課後、会長の小野拓也(おのたくや)に言われて転校生を案内する事になった。

｢俺は明日忙しいからお前が行ってくれ。｣

いや、絶対めんどくさいからでしょ。
拓也いつもめんどくさくなると私に押し付けるんだから…

｢分かりました。｣



翌日、私は転校生を案内するため門へと向かった。

｢来ないじゃないですか…｣

10分前に着き8時になるまで待ってみたが、誰も来なかった。

今日は休みなのでゆっくりしようとしたのに…

それから10分待っても来なかったから、食堂でコーヒーを飲むことにした。

30分になりそろそろ来るだろうと思い門へと向かったら、女の子がスカートのまま門をよじ登っていた。

なかなか頭のぶっ飛んでいる転校生ですね。


転校生の名前は春といって、マリモみたいな子だった。

前髪が鬱陶しかったから上げさせると、そこにはぶっ飛ぶくらいの美女がいた。

その美女は私の作り笑いを見破り笑いかけてきた。

私はその一瞬で恋に落ちた。

頬へキスを落とし告白をすると驚いた表情をし顔が真っ赤になっていた。

ああ、そんなに可愛い顔もするんですね。
益々好きです。


これから案内をするが、いくら休日でも誰かに会うといけないいので前髪は下ろさせた。