初めまして!
私、川口春(かわぐちはる)といいます!

実は今私が転校してきた明光白鳥沢(めいこうしらとりざわ)学園の前にいるんだけど…

「あ、あれ?門しまってない?」

もしかして時間、間違えた…?

確か8時だと思ったけど……ん?8時半?
遅刻じゃん…


誰もいないしこの門飛び越えるか。

そう思い門を飛び越えると人の歩いてくる音がしたからそっちを見た。
するとそこには、高身長のメガネイケメンがいた。

やば、見られた。

まあ、いいか。

メガネイケメンは驚いたような顔を一瞬したが、すぐに貼り付けただけの作り笑いになった。

「あなたが転校してきた川口春さんですね?私は生徒会副会長、真壁健(まかべけん)といいます。」

生徒会の人だったのか。

「ていうか、あなた前、見えてるんですか?」

なんだと!あんたの気持ち悪い作り笑いまで見えてるわ!

まあでもそう思うのもわかるけどさあ

私いまマリモみたいな頭してるんだよね…
理由?あとで話すよw

「聞いてます?別にどっちでもいいですがその前髪目障りなのでくくってください。」

そう言いながら副会長は、私にゴムを渡してきた。

なんだお前、女子かよ。
なんて思いながら前髪をくくっていった。

本当は顔だすの嫌なんだよね…

くくり終えて副会長の方を見ると固まっていた。
なんでだろ。

まあ、ゴムを貸してくれたお礼に私はあることを教えてあげた。

「副会長さん、作り笑い苦しくないですか?辛かったらやめたほういいですよ?」


そう言うと副会長はまた固まってしまった。