私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)


「来い」

密着していた体が不意に離れ、手を引かれる。

…ッ!?まさか、季龍さん本気?

ど、どうしよう。まさか修学旅行の最中にそんなこと…。わ、私今日どんな格好だったっけ?

頭はパニックを起こして全然考えがまとまらない。

どこに引っ張られているのか、訳がわからないまま足を進めいると、前からため息が聞こえてくる。

「本当に食うぞ」

…え?

少しだけ振り返っている季龍さんの頬が少しだけ赤い。

それを見て、ようやく我に返ってその場に踏ん張った。

季龍さんがあんな雰囲気出すから…。ついされるがままになってしまったのを後悔する。

「…っはぁ、遅ぇよ」

季龍さんに軽く睨まれるけど、恥ずかしくてそれどころじゃない。

季龍さんの両手を握ったまま、バクバクと音を立てる心臓が収まるのを待つしかなかった。