季龍さんに引っ張られたまま進んでいく。 やがて、人通りがまばらなところまで来ると、季龍さんの腕の中に閉じ込められた。 人がいないわけじゃない。 急に抱き締めあっているような状況は、視線を集めてしまい恥ずかしさで顔が熱くなる。 「っ季龍さん、見られて…」 「俺は、お前に守られなきゃいけねぇほど弱いか?」 弱々しい声に、恥ずかしさとか、周りの視線とか、気にしていたものが何もかも吹き飛んでしまった。 またやってしまった。 溢れるのは後悔だけ。