それでも、琴音は目覚めないまま。
一時はわいた希望も消えていくように、琴音が目覚めない日常へと戻っていく。
琴音が服をつかんだのはあの1回きりで、ただの偶然だったのだと落胆した自分の声が頭に響く。
「…」
決めたはずだ。琴音が例えこのまま目覚めなかったとしても、責任をとると。
琴音を見放すことだけはしないと。
…でも、本当に?
俺はこのまま目覚めない琴音を傍に置き続けられるのか…?
「はぁ」
なに考えてんだ、俺は…。
琴音がこうなったのは、俺のせいなのに…。
考えるのをやめて目の前の仕事に集中するように、画面を睨み続けた。


