でも、今回ばかりは別。 少しだけでも戦力を上げるために、私と1番背格好が似ている暁くんが選ばれた。 だから、私は“琴音”に、琴音の使用人は暁くんに変装してここに来た。自由に動けるのが、たった2人だから…。 でも…。 暁くんは、人を、殺めたことがない。 「っはぁ、っはぁ…」 ゆっくりと銃を降ろした暁くんは、倒れた男を見つめてる。自分が初めて敵意を抱いて倒した男を。 …ごめんね、暁くん。 「暁くん、大丈夫だよ」 「は…?」 「その銃は、実弾じゃない」 「…え?」