「……なんで」
私はギュッと手を握りしめながら、小さな声で呟く。
「なんでレイはいつも私を助けてくれるの…?どうして……私は迷惑しかかけてないのに……」
するとレイは首を傾げ、
「___?お前、いつ俺に迷惑かけたんだよ。どってかっていうと反対だろ
」
と言い放った。
その瞬間、わたしの思考回路が一瞬止まる。
__……え、レイ何言って……
「初めてあった時からさんざん迷惑かけてたのは俺の方だろ。お前を拉致したコイツらも、俺目当てだったらしい。……すまなかった。怖かっただろ」
レイはそう言うと、手を差し出せない代わりにドカッとその場に座り込んだ。
そんな中、私は呆然とレイを見つめる。
__レイ、それは違うよ……
私がレイたちの優しさに甘えて、場違いなところにずっといてしまった挙句、出しゃばって余計なことしたからレイはそんなに傷ついたんだよ?
なのになんでそんな風に思っているの?
そもそも、私がレイに出会った瞬間すぐにレイたちから離れることが出来ていれば、レイが傷つくことはなかった。
だから、レイは迷惑かけられている被害者なんだよ?
あくまで私が迷惑をかけている側であって___……
「__そうだよ涼那ちゃん。色々俺たちの事情で振り回しちゃって、本当ごめんね。こんな時に初めから守れなかったなんて、ダメだな~」
「そうだね。おわびに今度なにかバーで作ってあげるよ!」
すると突然階段から声がして、私は驚いてそちらに視線を移す。
すると、そこには長いパイプを持ったユウとマスターが立っていた。
「……っユウ、マスター?!」
私はびっくりして、思わず叫んでしまった。
2人まで、こんな所に来てくれてたの?
……あっ、でもそうか…傷だらけでまだ全然完治してないレイが、暴走族のたまり場に1人で乗り込むなんて、いくらレイでも無茶すぎる
それ以前に、急に病室を飛び出したレイを2人がほっとくわけがないよね。
…ていうことは、3人は本当に私を助けるために戦ってくれたの……?
こんな私のためだけに……?
っどうして__……
その瞬間、頭の中にいろんな感情が一気に流れ込んできた。
どうしてレイたちは、そんなにも優しいの?
なんで私を見放さないの?
ねぇ………私は、どうすればいいの……?

