先生と私

そしてついに始まった入試。

初日から失敗した。

何も出来なかった。

不合格を覚悟した。

滑り止めでこれはやばい。

家に帰ってから涙が止まらなかった。

どうしたらいいか分からなかった。

先生にメールを送る。

〝今日の試験、ダメでした。もうどうしたらいいか分かりません。〟

そう送った。

ただ何か安心する言葉を言ってほしかっただけかもしれない。

手が勝手に動いていた。

少ししたら電話がなった。

誰だろうと思って見たら、田中先生からだった。

泣きながら電話に出る。

何を言ってもネガティブに返す私に、

〝ひなこの努力は十分知ってるし、頑張ってきたのも見てきたから。ひなこなら大丈夫。〟

そう言ってくれた。

〝大丈夫〟

その言葉は私にとってとても心強かった。