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昼間、俺が学校で授業を受けている時に地震があった。
震源地は少々離れた内陸部。
すぐに校庭に集められ、しばらくして下校した。

光希歩のことが心配で、すぐに家へ帰ったが、光希歩は疲れて部屋で寝ているらしく、話すことができなかった。

酷い有り様のキッチンを片付ける母に、地震当時のことを聞いた俺は、再び後悔した。
また守ってやれなかったと。

そして、まだ光希歩の心の奥に、あの日の出来事が根深く残っていることもわかり、自分のことのように辛かった。

そういえば、去年の六月。
俺たちが出会う前にも、同じような地震が大阪で起こったことを思い出した。

震源地から少し離れたところだったため、それほど揺れることはなかったけれど、その時の光希歩も、あのような感じだったのではないかと思うと、呑気に過ごしている自分が情けなかった。

海光ちゃんが帰ってくる前に、俺は塾のため出かけ、急いで帰ってきた頃には「もうあの子達は寝たで」と母に言われてしまった。